Crossroads

交差点的視点から

先輩

25年来のつきあいで、かつてアパレルに籍を置いていたときの先輩であるTちゃんの初めての個展に寄らせていただいた。

手紡ぎ手織り展 ~羊毛のストールと生地~

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糸を紡ぎ、染色し、織る・・・気の遠くなる工程をとても楽しそうに、いとおしそうに話しているTちゃんを見ていると、毛を刈られた羊ちゃんもしあわせだなぁと思う。

そんな羊ちゃんの献身とTちゃんの愛あるこだわりを、私たちは、買う、という行為で引き継ぐのだ。

生命そのものといえるこの一枚の布を身にまとう喜び。

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生地まで織ってしまったTちゃんをなんだか誇らしく思う。

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生地のみみを並べて嬉しそうにしているTちゃんから、甘くクリーミーな羊ちゃんの香りが漂ってくるような気がするから不思議だ。

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いや、ソースとマヨネーズの香りだった。

「ウラちゃん、年とって、ウチのお母さんに顔が似てきた。」

かつては、私の子だったのかも。

「生意気な態度は変わらないよね~。」

私たちの関係は、変わりません。
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純粋を、純真を、取りもどせ!

11月15日から来年1月25日まで、大阪天保山サントリーミュージアムにて、「純粋なる形象」(ディーター・ラムスの時代ー機能主義デザイン再考)展が開催されている。

初日に大阪まで足を運び、この展覧会に行ってきた。

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1955年以来、ブラウン社において40年以上にわたり500を超える製品をデザイン・監修してきたディーター・ラムス。
彼の手がけたプロダクトは、インダストリアルデザインの歴史のなかでもひときわ特別な存在感を放ってきました・・・


ブラウン社のプロダクトは、電卓や時計を愛用していてなじみある企業名だったが、ディーター・ラムスというひとりの企業人が一貫したデザイン哲学を貫き、あらゆる開発プロセスと密着に関わっているということを知り、かなりの衝撃と大きな感銘を受けた。

この展覧会の最初に目に触れるのは、「良いデザインの10ヶ条」というもの。

1 良いデザインとは、革新である。
2 良いデザインとは、実用をもたらす。
3 良いデザインとは、美的である。
4 良いデザインとは、理解をもたらす。
5 良いデザインとは、謙虚である。
6 良いデザインとは、誠実である。
7 良いデザインとは、長命である。
8 良いデザインとは、最終的にディティールへと帰結する。
9 良いデザインとは、環境への配慮とともにある。
10 良いデザインとは、可能なかぎりデザインを抑制する。
純粋を、純真を、取りもどせ!

とある。

「良いデザイン」のところを「良い仕事の進め方」や「良い人の行動」に置き換えて、自分自身の姿勢を正すことにした。

デザインにも人格が現れるものなのだと思う。

そして、その夜の行動にも人格は現れる。

友が案内してくれる食事処へ向かう途中のタクシーの中で、「たこ焼きがたべた~い!」、と吼える私。

「ほな、いいとこ知ってるさかい、お連れしましょか。」

いい運転手さんだ。

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うますぎるたこ焼き。

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絵になる友だ。ある種の「純粋なる形象」だ。

友が連れて行ってくれた、創業昭和二十年かんさいだき「常夜燈(じょうやとう)」に、しびれた。

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私の「おでん観」を覆すこの美味しさは、なんだ?

皿に口つけて汁を全て飲み干すほどの美味しさである。

そして、何より驚きのお値段!東京でちょっとかっこつけたおでん屋さんの半額だ。

「常夜燈」
大阪市北区曽根崎2-5-30 ボンヌーボービル2階
tel 06-6361-7823

その後、友の友がひっそりとオープンさせた隠れ家的バーへ。

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お洒落ではないのぉ?こだわってんじゃないのぉ?しかも、こんな場末なところに中に入れば異空間じゃない。狙ってんじゃないのぉ?さすがだわ~!

半年振りに会うその人は、ストレスで若干肥えていた。そのストレスを惜しげもなく披露してきた。

「良いストレスとは、可能なかぎりストレスを抑制する。」んじゃないのぉ?などと、冷やかしつつお祝いのシャンパンを開けるも、またしても特別料金で驚く。

深夜、PUNKADELIXがプレイするクラブへ。

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カッコよかった!汗だくで踊った!足がつった!

「よくそんな暇と元気があるねぇ・・・」、と半ばあきれられるが、暇は作るもの、元気は生み出すもの。

「純粋を、純真を、取りもどせ!」

これほど響いた言葉は久しぶりだ。ということは、そのことを忘れていたせいなのだろう、と思う。
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時の経つのは・・・

深夜の交通渋滞がいやおうなく師走が近づいていることを感じさせる。

「もうすぐ12月だよ~。今年も終わっちゃうよ~。早いね~。」、と恒例のご挨拶を最近幾度となく交わしている。

今日の出来事を時系列に記してみる。

午前、メールチェック及び12月のカタログ撮影打ち合わせ。

ランチを映像制作会社社長と。来年から始動するプロジェクトの打ち合わせ。

午後、アクアガール代官山へ。クロエのブーツだけを買いにいったつもりが、ステラ・マッカートニーのニットジャケットをついで買い。

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オフィスに戻って、企画書整理。

殿とヨッシーとで、引っ越し祝いに欲しいと頼んでいた、グリーンを探しに三宿GLOBEへ。

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滅多に足を踏み入れない自由が丘のイデーにも行く。

その帰り、二人に付き合ってもらい、初めてのユニクロへ。

私的こだわりの一つが、ユニクロの服は着ない、だったにもかかわらず、ヒートテックがすごくいい、とオサレ仲間が言うものだから、インナーにはいいかと思い、でも、ひとりではお店に入る勇気がないものだから、殿とヨッシーに付き合ってもらい入店あんど大人買い。

どっさり買って、一万円でおつりがきた!

ディナーは久々にお会いする同業者の、年は下だが態度はでかい仕事仲間と、これまた久しぶりのモレスクへ。

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「そろそろ話をしたい頃だと思ってね。」

「そうなんすよね。でも、それなりな人にしか愚痴はこぼせないし、人の悪口は言いたくないじゃないすか。だから、我慢ってほどじゃないけど、実は溜まってたんすよ。」

「女性は愚痴をこぼさなきゃダメ。」

「はあ、そうすか。」

「なんか、話聞いてると、生意気なようだけど、もっと身軽になったほうがいいと思うんだよね。」

ホント生意気な年下男子なのだが、言うことがいちいち的を得ているだけに素直に頷く。

「ウラノさんくらいの年っちゃ失礼だけど、熱があってやる気も行動力もあるじゃない?最近は若いやつらよりこのくらいの年齢の人としか仕事しないことにしてるのよ。このくらいの人をターゲットにしたブランド開発しかしないことにしてるの。」

えらい!さすが、わかってらっしゃる!

「あのブランドだってテイストを変えずにサイズだけ見直ししたら、もっと売れると思うんすよ。」

「間違いない。」

相手は年下であっても、ここは立てておくほうがいいに決まっているのだ、女子部は。

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「あと何回おいしい食事ができるかを考えたら、本当においしいものをじっくり味わって食べたいよね。ただ、満腹にするためだけにジャンクフードばかり食べていたくはないよね。それが、僕のこだわりかな。」

いちいち生意気なことを言うが、経済力ある年下だから許す。

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イデーで買ってもらったグリーンを置く。

「あと何回素敵な男性と出遭えるかわからないから、ただ人恋しさで都合のいい女にはなりたくないよね。それが、私のこだわりかな。」

ヒートテックを着て、眠ろう。
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肩書き

お仕事は何をなさっているんですか?、と聞かれたら、説明するのが難しいので、企画・宣伝です、と応えることにしているのだが、実際の仕事内容というのが、応えるそれではないのも事実。かといって、大きく違うかといえば、そうでもない。

今では大分浸透してきたようだが、「ブランディング」、というのが実際の仕事で、仕事内容には制限がない。
「ブランド」がより「ブランド」らしく認知され、かつ、売り上げ向上に直結できるよう企画から営業、宣伝、販売促進etc...活動範囲はかなり広い。

ましてや、私のようにファッションの分野に限ったわけではなく、ライフスタイル全般にまたがっていたら、一体この人は何を生業としているのか、といった疑問が生じるのも当然である。

実際のところ、「ブランディング」や「プロデュース」という仕事内容をご存知の企業さんとしかお付き合いがないし、私という生き物に興味を示してくださるところはあっても、ギャラを出してまで付き合いたいと言ってくださるところは、ごくわずかである。

さらに、この仕事の理解は東京にしかない。

今や、理解はあってもバジェットそのものが、ない。

よって、表向きの高飛車さとは裏腹に、そんなに楽して生活しているわけではないというのが、本当のところなのだ。

そんな時飛び込んできた関西のある県知事の発言は、東京を拠点に活動することの正しさを決定付けた。

そして、じわじわとモチベーションが上がってきた。

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もっとわかりやすく、たとえば、どこどこ「店主」、とか、どこどこ「オーナー」、の肩書きを持つべく、セルフブランディングを急ぐことにした。
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サイン

今日の午後、汐留にある大手広告代理店のビル一階受付に向かう途中、ワタクシ、転倒しました。

パンツの裾に靴のつま先が引っかかって・・・

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このように引っかかったわけです。

右足で左足をすくい投げした格好です。

引っかかったと同時に、あっ、倒れる!、とわかったんですが、時すでに遅し、床に体を平行にして宙を飛んでおりました。

頭を床にぶつけないように気をつけながら、左の腰から落ちて1mほどきれいに滑りました。

シーン・・・

「あ、大丈夫です。スイヤセン・・・」

横になったまま、皆さんに笑顔で挨拶しました。

スーツ姿のお兄さんたちが、なぜか一斉にお辞儀をしてくれました。

「相変わらず、そそっかしいんだからぁ。もう若くないんだから、暴走しないよう気をつけなさい!」

母の声が聞こえてきました。

明日は母の命日。

「そうだね。教えてくれてありがとう。」
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ウラノ タカコ

TAU co.,ltd.代表
80年代デザイナーズブランドのプレスを経て'90に株式会社タウを設立。最初に手掛けたPRが伝説のクラブ「GOLD」。以降、ファッションブランド、セレクトショップ、カフェ、クラブ等の立ち上げに参画。「衣」「食」「住」「遊」のすべてが融合した終の棲家をプロデュースすることが目下の夢。

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