ホピ族の居留地であり、世界有数のパワースポットとして有名なセドナに数年前から行きたいと思っていたのだが、殿に先を越された感があり悔しい思いをしていた大人気ない私であるが、憎たらしい表情と言い回しで腹立たしさを煽る殿の期待どおりに腹立たしさを表現してあげる、大人の私でもある。
その旅のエアチケットをアレンジしたのがTさんで、「セドナ話、聞かせてください。」、ということで、三人でライステラスに集まった。
T氏:「それで、やっぱり、人生観とか変わりましたか?」
質問が直球すぎて、腰砕けである。
殿:「6月にまた出張でアメリカに行くってことは、オレ、セドナに呼ばれてるんすよね~。」、とあごを突き出して話す表情にムカつく私。
私:「へ、それなら私は、シャスタに行くわ。セドナとはまた違ってそこはヒーリングスポットだから、今の私にはそっちの方が必要なのよ。」
殿:「あ、オレ、そこにも行きますよ。シャズナだっけ?」
私:「それ、すみれセプテンバーラブじゃない。」
返す返すも腹立たしい。
私:「Tちゃん、サンフランシスコに住んでたんだったら、案内してよ。そいでもって、一緒にシャスタ行こう。」
殿:「じゃ、早めに来てくださいよ。ロングビーチからサンフランシスコに入りますから。」
私:「じゃ、やっぱ、L.A.に行くことにするわ。ウエスト・ハリウッドが今おもしろいらしいから、見ておかなくちゃ。」
殿:「ほら、すぐ、一人でどっか行こうとする。ホント、負けず嫌いだよね~。」
とかなんとか言っては話が尽きず、三人でアメリカ珍道中が実現しそうな気配だ。
男性陣二人は共に妻子持ちであるが、私が一緒で問題ないのだろうか?
問題がない、というのも嬉しいような微妙に腹立たしくもあり。