最近、恋する気持ちを忘れていた。
ワクワクしない、ときめかないから現役を引退する、のはまだ早い。
「はっぴいえんど」もそうだが、「日本語で歌うロック」に心ときめかせていた10代の頃、私は「鈴木茂」にはまっていた。当時、恋もしていた。この曲を毎日聴いて、胸が熱くなった。
私にとっての名盤「BAND WAGON」が、リマスターされて2008年、復刻された!
100ワットの恋人
春のウィンドウに映してみたけど
流石にきまった一張羅のスーツ
わざと五分も待ち合わせ遅れてった
それなのに何故きみは
二十五分もぼくを待たせたの
ふたりしみじみと話したかったのさ
きみの早口 マシンガンのようさ
ショーケンがどんな素敵かを話しては
ぼくの顔見て我にかえったの
別れる間際に手渡されたセーター
編んでるうちに春になったの
そんなふたりが肩寄せて生きてゆく
you are my sunshine でもないが
きみは明るい100ワット電球さ
作詞:松本 隆 作曲:鈴木 茂
春のウィンドウに映してみたけど
流石にきまった一張羅のスーツ
わざと五分も待ち合わせ遅れてった
それなのに何故きみは
二十五分もぼくを待たせたの
ふたりしみじみと話したかったのさ
きみの早口 マシンガンのようさ
ショーケンがどんな素敵かを話しては
ぼくの顔見て我にかえったの
別れる間際に手渡されたセーター
編んでるうちに春になったの
そんなふたりが肩寄せて生きてゆく
you are my sunshine でもないが
きみは明るい100ワット電球さ
作詞:松本 隆 作曲:鈴木 茂
当時のせつない胸の痛みや、あのときの部屋の匂い、今にしてみたらちっちゃな悩み、けど当時は日本沈没並の苦しみ・・・
鈴木 茂
決して歌が素晴らしくうまいわけでも、ルックスがえらくカッコイイわけでもないのに、どことなく頼りなさげで、許可なく勝手に母性本能がくすぐられるのは、なぜだろう?
詞と曲、歌い方、バンドの力、当時の記憶とあいまって、恋する現役続行への兆しが見えてきた。
ワクワクしなけりゃ、なんにも始まらない。
甘えられない女と甘えさせない男。
どちらも罪だと思いたい、激情派です。