ですが、新居「サロン・ド・タカコ」には、近くの友がお祝いにバブルなお酒を持って訪ねてくれるので、感謝の意を表して頂戴します。
さらに、懐かしの選曲で身も心も解きほぐせば、ガールズトークも炸裂し・・・
「ウラノさんと知り合えるって凄くないですかぁ?幸せですよぅ。男と知り合えなくても、ウラノさんに知り合えただけでも、ホントに幸せなんですけどぉ。」
と、酔っぱらって泣くサワコ。
「二股掛けられてたんですよぉ。それも、同僚ですよ!許せないですよ、ほんとに。いや、もう許しますよ。あんなクソったれ!」
「いいね!いいね!サワコ!そうこなくちゃ!」
「いいんですよ、あんなクソ野郎!ウラノさんと会ってるほうがときめきますよ!」
「でもね、サワコ。もっといっぱい恋したほうがいいよ。いっぱい傷ついて、やさしい女(ひと)になるんだよ。」
「はい。」
「いい恋をしたら、もっときれいになれるんだよ。いい恋は、いっぱい恋しなくちゃ出遭えないの。」
「あ、はい。」
20も年下のサワコのそばで、同世代のユカリが酔って寝ている。
あ~、幸せ。