Crossroads

交差点的視点から

意外と気にするタイプ

仕事がひと段落した夕刻、非通知の電話にぶっきらぼうに出てみると、その相手は大阪のとある会社のお偉いさんだった。

(以下、いい加減な大阪弁をお許しあれ。)

「わし東京やさかい、出てこれんか?何分で着く?そか。待っとるさかい。」

代官山から帝国ホテルまで渋滞を予測して30分はみておきたいところだが、焦った私は、「20分で到着します!」、とうわずった声で返事してしまった。

自分で運転して行ったなら遅刻間違いなしと踏んで、タクシーに手を挙げる。

「20分で帝国ホテルまでお願いします。」

「この時間は混んでるからかなり厳しいかもしれませんね。」

さすがよく道をご存知でらっしゃる、だの、いい運転手さんで助かった、だの、ヨイショヨイショで本当に20分で到着した。

父と同じ年齢とは思えないほど若々しいお偉いさんに連れて行かれた高級寿司店で、

「あんた、手を見せて。こりゃお金の貯まらん手相だ。稼ぎよりも使うやろ。わしの手見てみい。肉厚でふっくらとして、指のスキマがまったくない。これがお金の貯まる手なんや。」

どう力を入れても指のスキマは埋まらず・・・

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指のスキマを埋めるのに寿司そっちのけで夢中になっていたら、

「あんた、意外と気にするんやな。」

「いいえっ!気にしてませんっ!」、とムキになって高い寿司ネタほおばれば、

「あんた、おもろい!あんたとおったら、楽し!もっと食べなさい。何でも頼みなさい。」

お腹のシワがなくなるほど食べまくり、飲めぬお酒も飲み、夜9時には、「わし、もう寝るさかい。」、で、タクシーに乗り込みほっと一息ついたところで運転手さんが話しかけてきた。

「金曜の夜だというのに、六本木はすいてますね~。」

「最近はハメをはずすってことがないみたいですよ。20代で貯金ですよ、貯金。堅実っちゃ堅実なんでしょうけど、私たちバブル世代からするとなんだか物足りない気がしますね。」

当時20代の私たちにはバブルなおじさまが大勢いたけど、確かに今は若い子の面倒見てくれるおじさまはいない。

おじさまたちに面倒みてもらった私たち40代が、今こそが頑張り時なのかも。

だが、今日もバブル期と同じ立ち位置、あの頃20代今50近くの女の指にはスキマがあり、外は春一番が吹き荒れる。

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Comment

あれ・・・ | February 14, 2009 09:43
オレも指の隙間がどうやっても埋まりません・・・
ということで、バブル姉さん面倒見てください。
| February 16, 2009 00:21
隙間があっても貯蓄のできる殿を見習って、バブル姉さんを卒業したいと思います。
節約の仕方を教えてください、師匠!

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ウラノ タカコ

TAU co.,ltd.代表
80年代デザイナーズブランドのプレスを経て'90に株式会社タウを設立。最初に手掛けたPRが伝説のクラブ「GOLD」。以降、ファッションブランド、セレクトショップ、カフェ、クラブ等の立ち上げに参画。「衣」「食」「住」「遊」のすべてが融合した終の棲家をプロデュースすることが目下の夢。

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