Crossroads

交差点的視点から

ディーター・ラムスの時代

5月23日から府中市美術館において、「純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代 機能主義デザイン再考」展が開催される。

縁あってヴィツゥ社のディレクターを紹介され、今回のディーター・ラムスの来日に合わせてPRのお手伝いをさせていただいている。

ディーター・ラムスとヴィツゥの関係は、ディレクターの挨拶文でわかる。

「23歳のディーター・ラムスが、ドイツの電化製品メーカー、ブラウンの求人に応募したのは1955年のことでした。インテリアデザイナーとして採用されますが、まもなく、ラムスは新しいレコードプレイヤーの開発に参加することになります。

モダニズムのアイコン的なデザインとなった「白雪姫の棺」というニックネームがつけられた美しいレコードプレイヤーですが、それにいち早く目をつけたのが、家具メーカーのオットー・ツァップと起業家のニールス・ヴィツゥでした。
二人はラムスに家具のデザインをしないかと持ちかけます。ブラウンの社員であったラムスは、経営者のエルウィンとアルトゥール・ブラウンに相談しますが、「ブラウン製品のプロモーションになるからよかろう」ということで、快諾してもらった、と振り返っています。

こうして、1959年に「ヴィツゥ」が創設され、翌1960年には「606ユニバーサル・シェルビングシステム」が発売になりました。

それから49年、「606ユニバーサル・シェルビングシステム」は、今も変わらずヴィツゥが製造しています。」

明日開催されるレセプションの前日である今日、ごく親しい関係者だけが集まる会食の席にお招きいただいた。

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手前:ディーター・ラムス氏 中:深澤直人氏 奥:ヴィツゥ・ディレクター マーク・アダムズ氏

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左:ゲストキュレーター クラウス・クレムプ氏 右:ロンドンのデザイン・ミュージアム ディレクター

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縁をつないでくれた鈴木氏

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左:ナガオカケンメイ氏 右:時々ヴィツゥ時々マーガレット・ハウェル ジェイク・スコット氏
中:完全に浮きまくりの私

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D&DEPARTMENT PROJECT代表 相馬夕輝氏

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ケンメイさん、緊張しつつラムス氏にサインを依頼

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今夜はコレを抱いて眠るのだそう。

23日武蔵野美術大学でシンポジウムが開催されるが、ラムス氏からのメッセージを入手した。

「デザイナーは常に世の中を変えようという野心を持ち続けて欲しい。そして、それは、その意思がなくては起こりえない。

私は、明日を担う若いデザイナーの方々に、自信を持ち、大胆に、リスクを恐れぬよう励ましたい。」

ディーター・ラムス氏77歳。

多くのデザイナーに大きな影響を与えた偉大なる巨匠に、会いに来てください。

純真を取り戻すために。

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Comment

じは | May 23, 2009 14:49
ディーターラムスもですが、ナガオカケンメイさんとお会いしているのがめちゃめちゃ羨ましい!!!!
| May 23, 2009 14:58
そのナガオカケンメイ氏に向かって、ブログに載せる画像の再撮要求なんぞしちゃいましたぁ。
かっこよく撮れてるでしょ?
ケンメイさんは私に向かって、「デジカメ変えたほうがいいですよ。」って。
ちなみに初対面です。
笑いが絶えない会となりました。
業界が違うというのは、いいのか悪いのか、わかりません。

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ウラノ タカコ

TAU co.,ltd.代表
80年代デザイナーズブランドのプレスを経て'90に株式会社タウを設立。最初に手掛けたPRが伝説のクラブ「GOLD」。以降、ファッションブランド、セレクトショップ、カフェ、クラブ等の立ち上げに参画。「衣」「食」「住」「遊」のすべてが融合した終の棲家をプロデュースすることが目下の夢。

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