いつかは、こんなに早く過ぎ去る時間にブレーキをかけなくてはならないタイミングが来るのだろう、と思う。
自然の流れの中で、突然、時間の流れを変える時が来るのだと、思う。
髪の色を変えた。
ほんの2、3ヶ月前は黒髪だったのに、急にブロンドにしたくなり、そして、ピンク系に転がしたくなり、内側の髪はバリカンで刈り上がっている。
若い頃には勇気がなくて出来なかったことをやれている。
腹筋を鍛えて、へそピアスをしたいとさえ思っている。
2、3ヵ月後には、そんなことも忘れて黒髪に戻しているかもしれないけれど、それはそれで私の中の自然な流れなのだから仕方がない。
チェンジの時は、はたからすればある日突然のように見えて、実はちゃんと伏線は張ってあってシナリオどおりに進んでいたりするのだから。
マイケル・ジャクソン 最後のリハーサルを収めた「THIS IS IT」を観た。
最初から最後まで涙が流れ続けた。
頭がひどく痛い。
どうしようもない悲しみを抑えていたら、本当に頭が割れそうに痛くなった。
時間の流れを突然変えたのは、マイケル本人ではないような気がして。
そんなふうに考えちゃいけないのだろうけど、やっぱりあまりにも突然で、あまりにも悲しすぎる。
だって、完璧だもの。
それとも、完璧だからなのかな?
天と、時間を止める約束を、ずっと前からしてあったのかもしれない。
いや、あの完璧な姿が目に焼きついてしまって、それでもまだ納得できない私がいて、頭痛がさらにひどくなってきた。