運勢的にも、静かにしているほうがよろしい、とあって、いつになく慎重で控えめな気分に自分でも息苦しさを覚えていた。
アクアガールの撮影でお世話になったオオシマタカオ氏の写真展「U FACE」がギャラリー スピーク フォーで開催されている。

それに合わせてオオシマ氏が来日なさっており、お祝いに駆けつけた。

タカオさんのファッションフォトしか知らなかった私たちだが、ここにあるアーティストたちのポートレートやランドスケープのなかに、アクアガールの撮影時に気づいた、モデルの内面の強さを引き出す愛情ある視線を見つけた。

もちろんランドスケープにモデルはいない。
けれど、ポートレートと並べることで、人物とランドスケープとが合体して見え始めたことに少々驚いてしまい、この効果はもしかしてタカオさん自身も気づいてはいなかったのでは?と、内心ほくそえんでしまった。
ぎりぎりのご報告になってしまい恐縮ですが、17日までの開催です。
写真を通したフォトグラファーの眼を感じてください。何かが、ポチっと反応するはず。
何かがポチっと反応した私は、今日も「ニーチェの言葉」を読んで刺激の焚き火を燃やしている。
どんな将来を目指しているのか。今を越えて、どこまで高く行こうとするのか。どの道を切り拓き、何を創造していこうとするのか。
過去にしがみついたり、下にいる人間と見比べて自分をほめたりするな。夢を楽しそうに語るだけで何もしなかったり、そこそこの現状に満足してとどまったりするな。
絶えず進め。より遠くへ。より高みを目指せ。
「ツァラトゥストラはかく語りき」より
けど、なかなか、しんどい。