光文社「HERS」2月号に掲載された自宅の評判が思いのほかよく、4月号(3月12日売)にも再度登場することになった。
前回部屋の紹介をしたときに、「モノは捨てなきゃ幸せはやってこない」、と強気な発言をしたのだが、どうやらその言葉が編集の方の心に響いたようで、今回はどうしたらシンプルな生活ができるのか伝授してほしい、と取材依頼があった。のだが、前日深夜にせっせとあとかたづけする己にあきれかえりながら、寝不足の土曜日の朝を迎えた。
インタビューに答えながら、自分でもびっくりするような強気な言葉がとめどなく出てきて、今日の背後霊は大奥のトップなのでは?と後ろを振り返って見たりした。
「食器やバッグなどの日常品はシンプルで機能的で耐久性のあるものを買う。洋服や靴は、アート性を感じるものだけを残し、後はシーズンが終われば人に譲るなり寄付したりする。インナーはワンシーズンで終了。昔のオトコの想い出の品なんか取っとかないの。しがらみや執着心は、モノと一緒に捨てちゃうのよ~!」
とか、えらそうなこと言っちゃって、それができるまでに何十年かかってんの?と、心の声が聞こえたが、実際それができるようになってからは、幸せが勝手に向こうから近づいて来ているような気がするのだ。
モノもしかり、人間関係もしかり、すこし愛して、なが~く愛して。