Crossroads

交差点的視点から

Girls Just Want To Have Fun

一ヶ月のご無沙汰です。

あきれるくらい長らく更新していなかったことを反省しつつも、一ヶ月ってホントあっという間に過ぎて行くんだな~、を実感しています。

ブログに書くまでもない仕事のあれやこれを、必死で時間とお財布を睨めっこしながら走っていたら、もう一ヶ月が経っていて。

今の私と、一ヶ月前の私とじゃ、別人のように成長した感があるくらいヘビィな仕事を背負っていたのだけれど、経験値というのは何よりも強い武器になるもので、タイトなスケジュールとバジェットの中、それをまったく感じさせないプロデュース力をいつの間にか私に与えてくれていていた。

そんなしんどさをまったく感じさせないのが、はたしていいのか悪いのかは、正直なところよくわからないの、だけれども。

フリーランスの悲しい身の上話を人に披露するほど愚かじゃないけど、それでも懸命にサバイブする中年女の生き様をちらっと披露してもいいんじゃない?と思って、書き始めることにした次第なのです。

が、久しぶりのブログアップで、真面目すぎる思考に若干うんざりしてきた、ので、さら~っと行くことにするよ~。

6月3日にプレスお披露目となった新ブランド「AG by aquagirl」は、オシャレに自己投資し始める学生から子を持つママ、お手ごろ価格で日常にファッションを取り入れたい大人へと幅広い層にリーチする、アクアガールがプロデュースするライフスタイルブランドだ。

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ターゲットが幅広いということは、あらゆる層にPRしていかなくてはならないということで、ひとりのモデルですべてを表現するには無理があるな、と。

じゃ、どうする?

キャラクターを設定して、その役にそってスタイリングを組んだらどうかな?

「SATC」や「デスパレードな妻たち」みたいに女性4人のドラマ仕立てにしたプロモーションは?

キャラクター設定は、ずばりターゲット。

☆美大生
☆パティシエ
☆一児の母であるOL
☆小説家

なんてどうかな?

誰にどの役を?

4人の接点は?

などなどなどなど・・・をひとり妄想繰り返し、すべてにGOサインが出たのはお披露目前日だった。

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左から、パティシエにハルカ、アパレル勤務リエ、美大生チアキ

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小説家ナナ役に相川七瀬さんも加わり

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ブランドにリアリティという名の血が通い始めた。

さら~っと書いたが、その裏には血を吐く思いで当日を迎えた。と、少しのガス抜きという名の愚痴にお付き合いいただく。

それでもやっぱり、妄想が具現化するのは本当に嬉しい。
そこに至るまでの険しい道のりを、ダッシュで駆け上るのが何より楽しい。

こんな芸当、ウラノさんにしかできませんよ! なんて言われちゃったら、いや~、そんなことないよ~、とか言いながら、胸の内でガッツポーズで小躍りしていたりする。「ぶっちゃけ、あたしにしかできないことなんだよ!」なんてつぶやきながら。



正直しんどい、とか言いつつホントは好きなくせに、と、ひとりつっこみ。
  • Posted by ウラノ タカコ
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  • 16:10 | Edit

Le Rouge Dior

小雨降る表参道を歩いていると、赤く浮かび上がるディオールのビルが見えてきた。

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明日4日からオープンする「Dior Studio」のプレオープンパーティーにお招きいただいた。

Dior Studioとは、

すべての女性に合うレッドがあるとして、ファッションのアクセントにレッドを取り入れることを勧めたムッシュ ディオール。そのアドバイスに導かれて、さまざまなレッドをお試しいただけるスタジオをご用意いたします。

レッドのメイクアップサービス

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レッドのバッグやシューズ、アクセサリーなどでレッドスタイリングを。

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さらにディオールのレッドを纏い特別なセットで記念撮影いたします。

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あなただけのレッドをクリスマスの思い出に。

会場:ディオール表参道 3F
期間:12月4日~26日の金・土・日・祝 11:00~19:00(予約不要)
料金:無料(どなたでもご参加いただけます。)

と、ご案内状に記されていた。残念ながら時間がなくてせっかくのレディ・ディオールに変身するチャンスを逃してしまったが、この期間中には是非とも足を運んで、今の私に欠落している赤い情熱を注入していただこうと思っている。

さらに疲れた身体と魂に灯をともしてくれたのが、4Fで開催されているムッシュ ディオールとジョン・ガリアーノが手掛けたオートクチュール・コレクションだ。

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触れられそうに近いところで本物のオートクチュールに接することができる機会は、そうあるものじゃない。

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同じく26日まで開催されているので、ファッションに携わる全てのクリエイターの方々には是非とも観ていただきたいと思う。ファッションに携わることになったあの初心を、あの純真を必ず取り戻せるはずだから。。。

その帰りの表参道で、ディオールに向かうLVMHグループのベルナール・アルノー会長ご一行様とすれ違った。
(クリスチャン・ディオールはこのグループ傘下にある。)

東京でその人たちとすれ違うと、ほんの一瞬であるが、威圧感に圧倒されてしまった。そのたたずまい、スーツの着こなし、姿勢、歩き方、オーラ・・・何から何まで、日本人には無理、と言わざるを得ない、と瞬間的に思った。

身に纏うものが、その国の文化の象徴だった時代はもう遠い過去になった「その瞬間」に立ち会ったような気がした。

ファッション文化をビジネスの高みへと昇華したアルノー会長と、表参道ですれ違ったのだから。

体型もたたずまいもオーラも確かに見劣りするけれど、それでも日本のデフレスパイラルを回避するためにせっせとブランド物を買う、けなげな私がいる。

赤い情熱を早く注入せねば、だわ。
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  • 23:38 | Edit

強運パート2

今日のように雨は降る。きっとどこかで、こんな雨の寒い日に撮影しているクルーはいるはず。

かつて一度も天候のせいで撮影中止になったことがない。根拠のない自信で、「私は雨を降らせない。台風だって、避けて通る。」を口癖にしていたら本当にそうなった。

12月1日 九十九里にWEGO春夏ビジュアル撮影に行く。

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撮影終了近くになってようやく太陽が雲に隠れ、

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強運は、まだまだ続く予定・・・なのだが、慢心してるときっと天からお叱りを受けるに違いなく。
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  • 13:47 | Edit

「強運ですね。」

ここのところの更新停止状態をお許し願いたい。

撮影と展示会が交互に続き、さらに、新規プレゼンに参加してほしいとの嬉しいお声がけもあって、脳内は、日々のプロデュース業務に加え妄想を企画書言語に変換することに必死で、日記言語への変換停止状態に陥っている。

今もこうして若干言葉遣いが硬いようにも思えるが、少しずつならし運転して行こうと努力しているのでお付き合いしてほしい。

諸事情が重なり、今回は国内ロケになったアクアガール春夏ビジュアルの撮影が行われた11月26日は、風もない穏やかな晴天に恵まれた。

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今回の撮影のために、わざわざパリからお越しいただいたフォトグラファー大島タカオ氏は、前回のモロッコロケから一年ぶりの再会である。私たちの求める世界観を、想像を超えて可視化してくださるのは見事というほかない。

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この数年、ずっと一緒にビジュアルの方向性を模索してくださっているADマユ嬢とスタイリストブッチーの息のあったコンビは、このチームを支える大きな力となっている。

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天候に恵まれるというのは最強に強運であり、その運もまた才能であり、チーム力の結集であり。。。

いつも撮影終了後にはスタッフ全員で「今回のが、最高にいい!」というのが恒例なのだが、今回もまた「今までの中で、一番好き!」

志半ばで退社したあの人に伝えたい。

「また、やっちゃいました!」

撮影は、まだまだ続く・・・
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  • 12:49 | Edit

ファッションを楽しむことは、人生を楽しむこと

Vivienne Westwoodの日本初となるメンズファッションショーが、後楽園ホールで開催された。

なぜ、後楽園ホール?と思っていたら。。。

ロンドンのイーストエンドの若者に昔から人気のあるボクシングからインスパイアされて作られた今回のコレクションに、最も相応しい場所として後楽園ホールを選択したとのこと。

さらに、英国では、1930年と40年代には、社会的に恵まれない背景を持つ若者たちに貧しい現実から抜け出すチャンスを与えたボクシング。

今回のショーでは、そんなタフで誇り高き若者たちにスポットを当てた、と。

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小比類巻太信選手、佐藤嘉洋選手、城戸康裕選手がモデルとして登場し、スパーリングも披露してくれた。

いや~、カッコよかった!

それにしてもフィナーレに登場したヴィヴィアンのカッコよさは、60代後半にはとても見えない輝きがあった。

ファッションは、それを身に纏うその人自身の表れなんだと、本当に心底そう思いました。

「いつまでも着飾る心を忘れずに、個性的な装いで、人生を楽しんで下さい!」

本当に心底そう思っています。

ファッションが好きだから、人とは違う個性的な装いが好きだから、人生を楽しみたいから、この仕事をスタートさせたはずだった。

最近の価格競争にばかり気を取られて、本当にファッションが好きだった純真を遠ざけていたかもしれない。

今日のショーで、私の中に眠っていた純真が起き上がった。

明日は5時起き。早く寝よ。
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  • お久しぶりです。
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Profile

ウラノ タカコ

TAU co.,ltd.代表
80年代デザイナーズブランドのプレスを経て'90に株式会社タウを設立。最初に手掛けたPRが伝説のクラブ「GOLD」。以降、ファッションブランド、セレクトショップ、カフェ、クラブ等の立ち上げに参画。「衣」「食」「住」「遊」のすべてが融合した終の棲家をプロデュースすることが目下の夢。

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